2010年6月2日水曜日

3. 2000年前後のITバブルと『ネットワーク化』

 ITバブル期においても、マスコミ業界の業態は変わることがありませんでした。結局マスコミ業界は、外部環境がどうなろうとも、売り上げが伸びている限りは変化することはありません。変わることによって今までうまくやってきた経営陣が否定されるからです。

 しかし、水面下では仕事のボーダーレス化、グローバル化が急加速していました。社内ネットワークの整備により、容易にグローバルプロジェクトや、管理が可能になったのです。今でこそこれは当たり前のことであり、大した変化でもないことのように思えますが、実際の業務には大きなインパクトを与えています。

 それ以前と以後では仕事の「スピード」と「透明性」への要求度が全く違います。これがそれまでの利権ビジネスであり、ある種の不透明さがお金を生んでいた業界の構造を破壊してしまいます。そこに効果測定が容易なネット媒体が出てきたのですから、旧来の媒体や代理店はひとたまりもありません。

 この状況に対する対応策は過去10年間、結局どこからも生み出されることなく、今日を迎えました。

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