2010年6月29日火曜日

海外から見た日本の広告市場(2)


先日、日本人は細かいところにこだわる、と書きましたが、外国人もこだわるべきところには徹底的にこだわります。

私があるタバコ会社を担当していたとき、先方のディレクターはスペイン人でした。スペイン人、というとなんだかアバウトな感じがしますが(失礼)、この方は屋外看板や交通広告のクリエイティブ、そしてその見え方に徹底的にこだわっていました。

タバコ会社は当時屋外媒体に年間数十億を使っており、ブランド形成の重要な核をなしていました。日本人の感覚からすると屋外広告というのはどうしてもおまけみたいな認識が出てくるのですが、ことタバコ広告の世界では全く違います。

その一方で屋外広告というのはコントロールが難しいものです。看板一枚一枚全て置かれた状況が違うのと、相手が鉄道会社であったりするとそうそうこちらの要求は受け入れられません。

それでもブランドの世界観を統一するために看板を全部見て回ったり、電飾看板の中の電球のメーカーまで調べたり、早朝にに六本木のビルの電飾看板を空けて発光の仕組みを確かめたり、きちんとお金を払って質の向上に協力してくれました。

日本人でここまでブランドの世界観を大事にできる方にはあまり会ったことがありません。また、昨今「デジタルサイネージ」が百花繚乱ですが、一つ一つについてこういう思い入れを持った作業がされているのかどうか、ちょっと疑問です。

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